うつぶせになり
大きく腕を広げ強く地面を押してみる。
地面と私の間にはなにもなく
背中と空の間にもなにもない。
ということは遥か月ぐらい離れて見ると
私は地球にしがみついているかんじなんだ。
逆立ちしたら
地球を持ち上げているように見えるってことだ。
なんて想像して笑ったら
鼻から土を吸い込んでしまった。
土が冷たい。
死んで土葬になったらこんな感じかな。
何も聴こえず冷たい土に頬をあてて
ただじっとしているんだ。
なんかそれも悪くないかもなんて想いながら
まだ しばらくこうしていよう。